原音のリアルな再現再生

究極の良い音と原音再生

究極の良い音、つまりCDなどに録音されている原音をありのままに再生するには、波の重ね合わせに従わない合成波を生じない音響空間が必要です。

 

良い音とは

楽器の響きやアーティストの音楽性を、
リアルでクリアな響きを放つイメージ音像ステージとして再現することが、
理想の「良い音」だ、と私は考えています。



私の求める理想の良い音とは、
製作者が意図したバランスの音像や臨場感をリアルに再現させることです。



つまり、
音楽ソースに収録されている音とその響きを、「録音/再生音」として、
リアルに再現させることなのです。



音楽は、人の心や感情を、音に託した芸術であり、
アーティストの感性が、芸術の域に高められた人の感性そのものなのです。



時として音楽は、
ストレスに打ちひしがれた人の心に染み渡り、
私たちの心や体の疲れを癒す、不思議な心のホスピタルアートなのです。

原音再生とは

音楽ソースに収録された原音を、
製作者が意図したバランスで、リアルに再現させることです。



原音をリアルに再現させるには、
音響空間に発生する定在波や、音像の音滲み、濁りなどを、
生成させない仕組みが必要となります。



原音再生を可能にするその方法とは、
室内の空間の波を、波の重ね合わせの原理に従わない波へと、
変化させてやれば良いのです。



この波の重ね合わせの原理に従わない波を、
ソリトンと呼んでいます。



空間の波がソリトンに変化すると、
波の重ね合わせの原理に従って発生していた定在波や、音像の音滲み、濁りなどが、
すべて消滅してしまいます。



ソリトン空間で再生される音楽は、
クリアでリアルな「録音/再生音」となるのです。



理想の音響共鳴ソリトン空間アルス(ARS)は、
オーディオ機器やスピーカーのレベルに応じた、
「録音/再生音」を実現しているのです。

ソリトンとは

物理学では、
「波の重ね合わせに従う波」を、線形波「普通の波」と呼んでいます。



「波の重ね合わせに従わない波」を、非線形波「ソリトン」
と呼んでいます。



少し専門的になりますが、

ソリトンの非線形相互作用は混沌を導かずに、逆にある条件の元で、自発的に自己組織化された形を生じると言われています。




これは、ある条件の元で、
繰り返される負のフィードバック効果(自己代入)によって、
干渉しない波ソリトンは生成されるという意味です。



ソリトンは、波同士が衝突して一体となった次の瞬間、
相互にすり抜けて、衝突前と同じ波形を保つ、ある種の記憶効果を持っている波、
という意味です。




ソリトンは「非線形(粒子)の相互作用」と「分散の効果」が釣り合いながら安定性が保たれていることが知られている。

といわれています。



波と粒子の性質ですが、
波は空間的に拡がり、粒子は集中したものです。



波は重なり合い互いに通過する性質を持ち、
粒子は衝突して方向が変わります



これは、
波動エネルギーが媒質(空気粒子)を伝播するときの、
波と粒子の関係を表しています。



線形波と呼ばれる普通の波は,
衝突すると、足し合わされ互いに打ち消しあうという、
波の重ね合わせの原理に従います。



非線形波と呼ばれるソリトンは、
衝突し合体しているときには、完全に一つの波になってしまい、
二つのソリトンを識別することはできません。



それなのに、
そこから衝突前と同じソリトンが生まれてくる。



これが、波の重ね合わせの原理に従わない、
ソリトンの非線形性がある種の記憶効果を持っているのかもしれない
といわれる所以です。



このようにソリトンは、
波と粒子の両方の性質を備えもち,衝突しても形が変わったり壊れたりしない波
なのです。



私は、
原音のリアルな再現再生を可能にする、
音響空間の「波の重ね合わせの原理に従わない波」を
音響共鳴ソリトン(Acoustic Resonance Soliton) アルス(ARS)
と呼んでいます。