オーディオ再生のネック

音響と干渉波

オーディオ再生における本質的なネックは、
室内の波が重ね合わせの原理に従い合成波に変化すると言うことです。


私たちはスピーカーから出た音が合成波に変化する部屋(空気空間)で、
合成波ミュージックを聴いていることになるのです。


私たちの感性は、原音が合成波に変化した楽音を、定在波や音像の滲み(にじみ)、
音の濁り(にごり)などとして感知してしまいます。


これらの波動現象は、
部屋の相対する壁面と、波の持つ性質により生み出されているのです。


空気を伝播する波

私たちが映画や音楽を楽しめるのは、劇場やホール、部屋などの、
空気が音波や光を伝える性質を持っているからです。


音は、物質の振動が、空気粒子に伝わり、
大気圧の微少な圧力変化(音圧)として空気中を伝播する粗密波なのです。


私たちは、空気がなければ生きていられないし、
音楽を聴くこともできません。

人間が普通に聞くことができる音(可聴音)の範囲は、周波数で20~20000Hzです。音は大気圧の微少な圧力変化であるところから物理量を音圧といい、単位はパスカル(Pa)を用います。ところが人間の聞くことのできる音圧は 0.00002Paから20Paと100万倍にもなり数字が大きくて不便なので、2つの量の比を表わす表示方法であるデシベル(dB)を用い、通常音圧レベルになおしてdBで表わします。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋


音楽は空気粒子を伝わる微小な圧力変化(粗密)の波なのです。
このように、音や光を伝える空気(物質)を媒質と呼んでいます。
音波(粗密波)は空気中(媒質)を伝播(波動が広がっていくこと)しているのです。


実際に音波が室内を伝播するとき、
複数の波が衝突し、重ね合わさることで、新しく合成された波へと変化している現実を、
あなたは、ご存知ですか・・・?


この物理的な自然現象を「波の重ね合わせの原理」と呼んでいます。


AV機器やオーディオ機器がどんなに進化しても、
私たちが映像や音楽を見たり聴いたりしている部屋の波はアナログであり、
結合音や、うなりを伴った波の形へと必然的に変化し続けているのです!


現に音楽を聞いている部屋では、
波の持つ性質によりスピーカーによって音(空気振動)が作られた瞬間から、
結合音や、唸りを伴う波へと変化し始めているのです。


繊細な感度を持つ私たちの聴覚は、
波の重ねあわせによって合成波へと変化した結合音を、
音像の音の濁りや滲み、唸り(定在波)として感知してしまいます。


このように、現状のオーディオ再生空間では、
波の干渉を起こさないクリアでリアルな原音の「録音/再生音」は、
物理的に不可能なことを意味します。


この理由は、明白です。


空気という媒質を伝わる波は、
物理的に波の重ね合わせの原理に従い、波が衝突することにより、
波同士が相互干渉を起こすからなのです。


この常識を覆したのが、音響共鳴ソリトン空間 アルス(ARS)なのです。


冒頭でも申し上げましたが、


最高の音楽や映画は、理想の音響共鳴ソリトン空間で直覚して欲しい。


アルス(ARS)は、空気を伝わっている相互干渉する波を、
干渉しない波「ソリトン」へと変化させる波動変換アイテムです。

空気を伝わる波の性質が、干渉しない波「ソリトン」へと変化することで、

物理的に「録音/再生音」は可能となります。


空気を伝わる波がソリトン化しますと、
定在波や音の濁り、音像の滲みなど、波の重ね合わせによって生じていた波動現象は、
すべて消滅してしまいます。


波の重ね合わせの消滅により、
音楽ソースに収録されているアーティストの音楽性や空間の響き、息継ぎなど、
微細な音や空気感などが驚くほど繊細かつリアルに再現されるのです。


原音再生による音響レベルは、
音楽ソースや機器の能力、スピーカーの能力、それらのセッティング等に、
委ねられることは言うまでもありません。


アルス(ARS)を適用することで、
使用しているオーディオ機器に秘められている本来の能力を再認識することができる、
と私は確信しています。


アルス(ARS)は、原音を忠実に再現させる
超アナログの「ソリトン空間」を創出する本質的な波動アイテムなのです。



オーディオ再生と合成波

地球上の何処の部屋で再生しても、
音場の結合音(定在波による唸りや音像の滲み、音の濁りなど)は、
自然に発生してしまいます。


これは、空気を伝わる波が壁面等で反射され、対向する波同士が衝突することで生じる、
波の持つ性質による自然現象なのです。


例えば、
スピーカーから再生された(ア)という一音は、
壁面に反射され、山彦のように一秒間に100回以上も反響し、減衰していきます。


(ア)という反響は、波の重ね合わせの原理に従いますから、
衝突をするたびに(ア)〈ア〉《ア》<ア>≪ア≫・・・というように、波の形が変わります。


このように、
波の重ね合わせの原理に従う波を、物理学では線形波と呼んでいます。


オーディオ再生空間では、
連続した無限の音の強弱や揺れを持った無数の波が重なり合っていますから、
現実は、無限ともいえる合成波(音)に埋め尽くされているのです。


幸いなことに私たちが、聴き取れる反響回数は5回程度といわれていますから、
原音と極端にかけ離れた合成音は、聴かないで済むことになります。


歪みすぎた合成音は聴かないで済むのですが、
アーティストのリアルな音楽性や、繊細な響き、空気感などが、
スポイルされているのも実状です。


私たちが音楽を聴いている普通の波(線形波)の室内では、
「結合音」や、定在波による「唸り」、音像の「滲み」や「濁り」などが
必然的に発生しているのです。



このような波の性質ゆえに



私たちは音源に収録されている原音の音ではなくて、
波の重ねあわせにより、原音が変化した合成音や響きを聴いている
ということになります。


オーディオで再生される音は、
再生する部屋の形状や調度品などの配置、反射する素材などにより、
合成音や響きも様々に変化してしまいます。


これは、
同じ音響機器を設置したとしても、
再生する部屋の環境により、再生音が異なることを意味します。


このように、
再生する部屋の環境と、波(線形波)の持つ性質が無数の合成音を生み出し、
普通の音響空間では、定在波による「唸り」や音像の「滲み」、「濁り」などが、
常に発生しているのです。

線形波が伝播する普通の部屋や車内では、

物理的に「録音/再生音」は成り立たない」のです。




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